国内帰化、PCB実装へのコストパフォーマンスチャレンジ
中国ではあらゆるPCB実装が安価かつ大規模におこなわれており、日本においてもサービスが大きく展開されています。
そんな中、ブルーウェーブはLED照明機器に欠かすことのできない電子基板(PCB)への部品実装工程を内製化しています。
その大きな理由は「本来のコストパフォーマンス」。特にブルーウェーブでは電源回路や集積回路なども扱っており、天井など高所に取り付けられた照明器具の電源装置における不具合発生を未然に防ぐ目的から設備を導入致しました。
ブルーウェーブの電子部品表面実装(SMT)/DIP実装ワークショップはSMT2ライン、自動DIP1ライン、ポイントDIPステーション、ポイントクリームはんだ付けステーション、各種外観検査装置から成り立っています。
SMTライン1は汎用部品の搭載に主に使用します。0402クラスの極小部品にまでしっかり対応しています。
SMTライン2のマウンタにはハンダ塗布用ノズルが装着されており、メタルマスクフリーを実現します。
また、このラインはN2リフローを装備しており、AL/MCPCBへの対応も容易です。
どちらのマウンタにもトレイサーバを保有していますので、QFP/CSP/BGAなどの集積系部品にも対応します。
DIP経路では手付けステーションから流れてくる基板に自動でフラクサー処理を行い、DIPマシンを使って実装します。また、隣にはコネクタなどのはんだ付け処理速度を安定的にアップさせるポイントDIPステーションががあります。
画像検査はリフロー前インラインで1台、部品全体を検査する外観検査装置が1台、デジタル顕微鏡などを備えています。
国内メーカーでも珍しいこの表面実装工程の内製化により試作~量産までの過程を一気通貫でこなせるほか、プロジェクト等における納期対応も高度に行うことが可能です。
この工程での主要設備
電子基板を作る | 【ライン1:汎用・狭小部品実装】 |
はんだ印刷機 日立 HP-07 | |
ディスペンサ:JUKI KD-2077 | |
インライン画像検査装置:CKD NVI-FX(L) | |
汎用マウンタ:JUKI KE-3020RL(+マトリクスサーバー) | |
リフロー:ANTOM (大気) | |
自動搬送システム(ローダー+アンローダー) | |
【ライン2:メタルマスクレス実装&N2】 | |
ハイブリッドマウンタ:i-Pulse M20(+マトリクスサーバー) | |
リフロー:タムラ製作所 SNR-840GT | |
N2発生装置:クラレケミカル MR-11 | |
自動搬送システム(ローダー+アンローダー) | |
【ライン3:手実装&DIP】 | |
スプレーフラクサー:大阪アサヒ化学 VD-7000 | |
DIPはんだ槽:大阪アサヒ化学 ZAK-300 | |
【部分はんだコーナー】 | |
ポイントDIPステーション:セイテック STS-5050SJ | |
【検査装置】 | |
外観検査装置:マランツ U22XFMA-650 | |
デジタル顕微鏡:キーエンス VH-5500 |